【個別銘柄】アパレルの革命児 谷正人率いるTOKYO BASEについて【3415】

 

f:id:Samcooper:20180530205026j:plain

企業の概要

谷正人が創業した国産にこだわったアパレル企業。

セレクトショップのステュディオスとオリジナルブランドの UNITED TOKYO を柱に、売上約120億、営業利益13億。

時価総額480億で執筆時絶賛下げトレンド中。

※上のロゴは私が勝手に作ったやつですw

 

私が着目したきっかけ 

誰がアパレルを殺すのか

誰がアパレルを殺すのか

 
誰がアパレルを殺すのか 特別編

誰がアパレルを殺すのか 特別編

 

 

誰がアパレルを殺すのか」というちきりん推薦のアパレル業界全体の衰退と変化を書いた本を読んだ。(Kindleだと無料版もあるんね。)

 

アパレル業界ってほんまあかんというのは皆さん薄々思ってましたよね。

まず買いたいと思う服がほとんどないねんな。なんかソデとかエリとか余計なもんばっかくっつけやがって。そういうごちゃごちゃしたもん全部はずせや!っていう服がめっちゃ多いんよね…ほんでからその次、まぁこれでもええかなという服が見つかったとしてやで…ブルーはSサイズならあるのですが・・・とか、〇〇店からのお取り寄せになりまして〜・・・とか。ちゃんと揃えとけや!1万円のモノ買うのってなかなかの決断やぞ!その決断をさせといてからまた別の決断をさせるてどないやねん。もう買い物がしんどい!という感じやったんですわ。

ほんで上記の本はこの我々イチ消費者が感じていた何となくの不満を業界全体の問題点という視点で説明してくれている良書です。

 

和牛のこの名作も、アパレル業界の問題点を浮き彫りにしてるよね\(^o^)/


和牛 漫才「洋服の定員」&「頑張っていきましょう」おもしろすぎるwwwwww  水田 川西2本つづけてどうぞ!!

 

そんなこんなで私自身既存のブランドで服を買わないようになってました。思い返すと2007年頃かな?横浜のビブレ、川崎のラゾーナ(?)など1日服を買おうと思ってぶらぶらしたけど、欲しいと思う服が全くないという日があって、あの日からそういった店で全く服を買わなくなりました。結局見つからなかった欲しいと思う服を探すのに一日無駄にしたことでイヤになった。そのうちユニクロで十分という感じになってきて着る服はほとんどユニクロだけになってた。むしろユニクロのほうがシンプルで着やすいし、ブルーはSしかないんです〜とか言うことはほぼない。安心して買えるだけですっごいありがたい。質もいいしね。

ただやっぱりユニクロの服は無難で、着てワクワク感やテンション上がる感じはあまりなく 、自己表現という面ではやっぱり満足できなかった。みんな着てるしね。

去年スタートトゥデイが ZOZO スーツとプライベートブランドの立ち上げを発表したこともあって、久しぶりに自分が来たいという服が出てきた。そういえば MB の「最速でおしゃれにみせる方法」という本も読んだが、その中でもストゥディオスが取り上げられていた気がする。

最速でおしゃれに見せる方法

最速でおしゃれに見せる方法

 

 

 店舗に行ってみた(当日の感想) 

周りの人と話してみて

女性A:ユナイテッドトウキョウのことは少し前から知っていて品質が高くて非常に満足している。

男性 B:「 1万円の T シャツとかってかいますか」という私の質問に対して「よく買うよ、1万円の T シャツは10年着れる。」

女性C: ZOZO でユナイテッドトウキョウのコート買ったことあるけど丈が合わなくて返品した。地方在住にとってはECでしか買えないブランドです。

とのことでした。

 

以上を踏まえて分析(4つのフィルタ)

 

業績の伸び(フィルタ1→クリア)

利益売上ともに2次関数的な伸び

創業ライン8期連続増収増益

良くも悪くも計画値をそこまで気にしていないな…

パブリック東京など新業態が今後も伸びていきそう

 

経営者(フィルタ2→クリア)

◯プラス

創業者で若い。自社株も保有

ビジョン:アジアのLVMH、日本発のファッションコングロマリット、売上1000億(10年)

リスクを取って責められるしあかん時はきっちり撤退している印象

⚫マイナス

人的ネットワークを感じない

苦境の決断

データの活用(フィルタ3→ぎり?)

決算資料に「 MD 計画の失敗」とあり、これの細部が不明

データを生かすことについてはスライド半分の説明。あまり細部がわからん。

 

事業の生み出す価値(フィルタ4→クリア)

オールメイドインジャパンと言うわかりやすいコンセプト

質の高い製品で単なる衣類ではなく自己表現の手段となり得る

アパレルへの不満や諦めを解消できる

持続可能な社会に貢献(3年着れるTシャツ)

 

まとめ

自分の投資先銘柄としての四つのフィルタのうち、三つは確実にクリア。データの活用の仕方だけ疑問が残るが十分投資先としてはOKだ。

 

リスクの考察

B /S

自己資本比率50%ぐらい、現金あるいは利益剰余金が伸びているし十分ある。

 

大型 M & A とそのための資金調達

株主総会で M & A は自己資金でという発言、またこの際ファイナンスをするかもしれないという発言もあったそう。

2016年に公募増資をしている。

大型 M & A のためにはまた公募増資も十分あり得るし、今の株価の下げトレンドの中で増資をした場合、しばらく株価の停滞が続くことになると思う。

 

結論

銘柄としては非常に良い。

あとはタイミングの問題。