株主としての当事者感覚
最近株式投資をやっているなかで、株主という自分の立場についてちょっとした気付きがあったので書いておこうと思います。
キーワードは「当事者感覚」。当事者意識ではなく当事者「感覚」です。
さる6月、RIZAPの株主総会に行ってきました。
このイベントで期待していたのは総会後に企画されている新COO元カルビーの松本晃氏のトークイベントでした。
RIZAP社長の瀬戸健氏も40歳と若いのに立派な立派な方ですが、松本晃氏…さすがに世間が注目するだけあってものすごいオーラの人でした。
そんな松本晃氏が株主からの質問に答えて会場の株主に言った次の言葉にハッとしました。
「この会社は、あなたがたの会社です」
そうなんです。株主ということは何万分の1であろうと私の会社ってことなんです。
私がこんなことにハッとしようとしまいと、私の保有する銘柄の株価は別に1円たりとも上がってくれませんので、投資家として私に利益があるわけではありません。
でも、投資家として、社会人として、一人の大人としてとても大事な気づきを得れたことがただ素直に嬉しかった。
こういう気付きは、どんなけ本読んで勉強しても得られるものではなくタイミングや運によるところが大きく、人によっては一生得られないかもしれない種類のものです。
ずっと練習してもできなかった逆上がりが、期せずしてできてしまったときに似たあの感じ、そう、あの感覚です。
バイアンドホールドの長期投資のスタイルをとってはいたが、長期保有の株式トレーダーでしかなかった自分が、長期投資家としてのマインド、その企業を所有しているという当事者としての感覚を初めて経験しました。
私はRIZAPグループ(株)の所有者です。